4月 062011
 

千々の悲嘆(かなしみ)

そなたを残して別離(わか)れるがゆえ

千々(ちぢ)の悲しみに暮れ

愛しきソナタと別離(わか)れるがゆえ

凄まじき葛藤と絶えがたき痛みに苛まれる

かくも短き我が宿命(さだめ)なるかな

短き宿命よ

これはカール5世戴冠の際、ジョスカンが献呈した歌曲集の中に
含まれていた可能性のある「千々の悲嘆」という曲の歌詞の内容です。
ナルバエスがビウェラの曲集の中で「皇帝の歌」というタイトルで発表しています。
カール5世が好んで毎日のように歌ったと言われるのがタイトルの所以です。
カール5世は自ら好んで神聖ローマ帝国皇帝になったのではない為、
その人生における幾多の戦争や政治的紛争は
彼の優しい心情に常に相反するものであった、そうです。

4月9日のコンサートのタイトルに「皇帝のビウェラ」とあるの
こうした歴史的背景からです。
リュートよりも音が小さく繊細でやさしい音色の楽器を
心静かに演奏したいと思っています。

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