9月 032012
 

Musica Errante Vol.3
English & French Music
ARION

音楽のさすらい人、ムジカ・エランテ久々の定期公演には、
賛助出演にテオルボの秋山幸生氏をお迎えし、
前半に後期イギリスルネッサンスのブロークンコンソートの数々、
後半にヴェルサイユで活躍したカンプラのカンタータと、
過去公演に於ける珠玉の名曲を中心に
イギリス、フランスのプログラム構成を致しました。

おなじみM.マレのヴィオラ・ダ・ガンバソロに、
フランスよりイギリスに渡り活躍したCh.デュパールの、
珍しくもヴォイスフレーテ(ニ長調のリコーダー)指定と云う、
心地よいコンセール仕立ての組曲を含め、私たちならではの楽器編成に、
さらにテオルボを加え、チェンバロ等鍵盤楽器を持たないながらも、
豊かな低音群をベースにした歌と笛のサロン的サウンドを秋のひととき、
ゆったりとご堪能戴ければ幸いです。(吉澤徹)

2012年10月31日(水)
昼公演 14:30開演(14:00開場)
夜公演 19:00開演(18:30開場)
ティアラこうとう小ホール 全席自由
前売り3500円(学生2500円)当日4000円 
   
Musica Errante ムジカ・エランテ
櫻田 玲子 (soprano) 吉澤 徹 (recorder & flauto traverso)
櫻田 亨 (lute & baroque guitar) 西谷 尚己 (viola da gamba)
賛助出演:秋山 幸生 (theorbo)

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9月 032012
 

SABA彩子の美術史 20名集まり盛会でした。 
今回はシエナの市庁舎にあるシエナ派最高の画家
ロレンツェッティのフレスコです。

初めて参加した方もわかりやす先生の説明に
惹きこまれたようでした。
いろんな質問でてさらに理解が深まる会となりました。

 

授業より

右の絵は女性がくつろいでいるように見えます。
でも実は女性は人間ではありません。

よく見るとクッションの下に中世の甲冑か黒く覗いています。
頭にはオリーブの冠。手にも持っています。
頭の上をよく見るとPAX(パックスとは平和、英語のヒースに
当たるラテン語です。)と書いてあるのです。
これで軍服を人々に着せず、
自らの下に敷いている全身白衣の女性は
『平和』の寓意(アレゴリー)象だと分かります。
『白』は平和の象徴(シンボル)、
『オリーブの木』も平和の象徴です。

この絵は何と言っても頭上に文宇が書いてありますが
書いていないこともしばしば。
西洋キリスト教美術の世界を愉しむには、
こういった知識かおるかどうかが
大きく関わってきます。