5月 262011
 

リュートの歴史 その3 佐藤豊彦

紀元前6 世紀ギリシャでピタゴラス調律法が確立 

今回も古い話になってしまうが、ギリシャの哲学者ピタゴラスは紀元前6世紀には純粋な5 度音程を基本とした調律法を確立している。数学に弱い小生がその内容を説明するのは今回の目的ではないが、当時ギリシャのリュートや笛(リコーダーの類)は従ってピタゴラス調律であったに違いない。ところがヨーロッパではその後ローマ帝国が栄えたため、この調律法が使われるのは少なくとも紀元後10 世紀まで待たなければならない。その頃になってやっとヨーロッパでアラビア数字が使われるようになったからである。日本では平安時代にあたるが、その頃の日本の数学がどのようであったか、恥ずかしいながら小生は全く無知である。

 10 世紀頃アラビア数字の理解でヨーロッパ音楽にも影響か

 ローマ数字はご存知のように1=I,5=V,10=X,100=Cという風に書き表され0(零、ゼロ)が無い。従って複雑な計算は不可能である。アラビア数字が使われることによって、やっとピタゴラスの原理が理解されるようになり、ヨーロッパの音楽に多大なる影響を及ぼすことになる。当時ヨーロッパに(イベリア半島を除いて)はまだリュートが無かった為、・・・・・
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