5月 262011
 

リュートの歴史 その3 佐藤豊彦

紀元前6 世紀ギリシャでピタゴラス調律法が確立 

今回も古い話になってしまうが、ギリシャの哲学者ピタゴラスは紀元前6世紀には純粋な5 度音程を基本とした調律法を確立している。数学に弱い小生がその内容を説明するのは今回の目的ではないが、当時ギリシャのリュートや笛(リコーダーの類)は従ってピタゴラス調律であったに違いない。ところがヨーロッパではその後ローマ帝国が栄えたため、この調律法が使われるのは少なくとも紀元後10 世紀まで待たなければならない。その頃になってやっとヨーロッパでアラビア数字が使われるようになったからである。日本では平安時代にあたるが、その頃の日本の数学がどのようであったか、恥ずかしいながら小生は全く無知である。

 10 世紀頃アラビア数字の理解でヨーロッパ音楽にも影響か

 ローマ数字はご存知のように1=I,5=V,10=X,100=Cという風に書き表され0(零、ゼロ)が無い。従って複雑な計算は不可能である。アラビア数字が使われることによって、やっとピタゴラスの原理が理解されるようになり、ヨーロッパの音楽に多大なる影響を及ぼすことになる。当時ヨーロッパに(イベリア半島を除いて)はまだリュートが無かった為、・・・・・
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5月 242011
 

大館のダウらんどのマスターの石田さんから電話とFAXがあり、
7月24日のコンサートの詳細を決めました。
ダウらんどでの演奏会なのでダウランドは外せません。
実は石田さんは私が所有していたリュートを2台持っています。8コースはハウゼンフーズ氏製作の楽器でオランダの留学時期に私が使って懐かしの楽器です。また6コースはマルテン氏製作のもので1枚目のCDでも使用したリュートです。
5月の佐藤豊彦氏のエリザベス王朝のソロ演奏が素晴らしかったので
また、弾きたくなりリュートの定番曲を演奏します。
後半は11コースバロックリュートでこれまでまだコンサートで弾いたことのない曲も含めて、お披露目する予定です。

「毎回、新曲ばかりだと皆さん、なじめないので、
演歌歌手のように毎回、同じ持ち曲も演奏していただいた方が、良いかもしれません。」
とのマスター石田さんのアドヴァイスにしたがい、
あえて何度目かの「涙のパバーヌとグリーンスリーブス」も演奏します。

新たに気づいたこともあるのでまた、別のアプローチもしてみたい気もしています。

コンサート情報

5月 222011
 

これまで近江楽堂で開催していたリュートセミナーを今回は,
蕨の「くるる」ホールにて行いました。
ギターの金庸太先生のお弟子さんの参加もあり、
新しい顔ぶれもあり盛り上がりました。
櫻田クラスからはリュートコンサートも参加。
弾(はじ)く楽器のアンサンブルの難しさを体感。
全員でのPPなど、息の合った演奏ができた時に楽しさに喜びを感じました。

佐藤先生からは意外なアドヴァイスも。

「最初の音が合いませんね。
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5月 212011
 

5月13日の佐藤豊彦リュートコンサートにお越しの皆さまありがとうございました。
前半の佐藤豊彦氏のソロではその音が美しさに、リュート本来の魅力を感じました。
「ただ無心に歌っていただけ」とのこと。
師匠はまた、新たな境地にたどりついたのかもしれせん。

後半の二重奏は楽しかったという声が多く聞かれました。
一緒に演奏させていただき、また新しい発見があり、とても刺激になりました。
実は単旋律の2声の曲にリハーサルでは時間をかけました。
リュートの表現の奥深さに触れた思いがしました。

今度、一緒にリュート二重奏を楽しんでみませんか。

5月 112011
 

日時2011515日(13時より 佐藤豊彦 公開 レッスン
会場:蕨市立文化ホール くるる(埼玉県蕨市中央1-23-8)

スケジュールの変更ありました。聴講3000円 ソサエティ会員は無料

10:00-10:40 佐々木宣博 G    
10:40-11:20 秋庭辰則 G    
11:20-12:00 小澤公美 G    
         
13:00-13:50 秋山幸生 BG   F.コルベッタの「組曲ロ短調」
13:50-14:40 山形明子 S   モンテヴェルディのアリアンナの嘆き
14:40-15:30 楞野康裕 BL   ド・ヴィゼのF#短調の組曲
15:30-16:20 金庸太 G   J.Sバッハのリュート組曲1番BWV996
16:20-17:10 佐々木寿幸 19G DUO   メルツ作曲 3つの挽歌より第一番「墓前にて」
17:10-18:00 リュートコンソート     N.バレー 4台のリュートための曲
  田中・秋山・楞野・村上      
  牧野・矢板・櫻田・      

18:30からの受講生コンサートの参加予定者 上記以外(14日に他会場にて受講)

  田中宏尚 BL   アルマンド-クーラント(ロイスナ-)
  矢板信 BL   プレリュード-アルマンド(ビットナー)
  岩木俊宏 G   チェロ組曲1番(J>S.バッハ)
         
  計良道子 S   モンテヴェルディの歌曲

受講生コンサートは入場自由です。

5月 022011
 

登録されたソサエティの会員の皆様へ

5月13日のエリザベス朝のリュート音楽のコンサートに寄せて佐藤豊彦さんよりメッセージをいただきました。特別なコンサートになりそうです。特にソサエティの会員の皆様にいらしていただきたいと思います。お忙しいとは思いますが、ぜひ聴きにいらしてください。

「コンサートに寄せて」 佐藤豊彦 

 3月に日本を襲った巨大な災害は、まだまだ復旧しているとは言いがたい状況にあります。災害に見舞われた方々、そして今なお避難生活をしておられる方々のことを思うと胸が痛みます。できるだけ早い復旧を願っています。
天災はいつどこで起きるか分かりません。自然の力が・・・・・
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今回のプログラムは耳に優しく楽しい曲が多く選ばれています。特に二重奏曲の中にはリュートを始めてそう長くない人にでも弾けるようなものが含まれて居ます。このような小さな形での文化的な催物が、災害によって痛めつけられた心をいくらかでも癒すことができるなら音楽家にとってこれ以上の喜びはありません。