SABA彩子の美術史 20名集まり盛会でした。
今回はシエナの市庁舎にあるシエナ派最高の画家
ロレンツェッティのフレスコです。
初めて参加した方もわかりやす先生の説明に
惹きこまれたようでした。
いろんな質問でてさらに理解が深まる会となりました。
授業より
右の絵は女性がくつろいでいるように見えます。
でも実は女性は人間ではありません。
よく見るとクッションの下に中世の甲冑か黒く覗いています。
頭にはオリーブの冠。手にも持っています。
頭の上をよく見るとPAX(パックスとは平和、英語のヒースに
当たるラテン語です。)と書いてあるのです。
これで軍服を人々に着せず、
自らの下に敷いている全身白衣の女性は
『平和』の寓意(アレゴリー)象だと分かります。
『白』は平和の象徴(シンボル)、
『オリーブの木』も平和の象徴です。
この絵は何と言っても頭上に文宇が書いてありますが
書いていないこともしばしば。
西洋キリスト教美術の世界を愉しむには、
こういった知識かおるかどうかが
大きく関わってきます。
「テーマは『暗喩、寓意、象徴:中世の絵画は現実を超越する』
ってなかんじです。」
「ってなかんじ」と言われても。
現実を超越する?神秘的主義?ん~、怪しいね。
さて、7月の美術史の授業の中でSABA先生からの質問がありました。
『ルネサンスにあって、中世にはないもの
社会生活に関したものね。
制度とか思想、概念とかではなくて、
「もの 物 モノ」
イタリア、バチカンには少しあった。
考えてみて。答えはイタリア語で!!』
中世とルネサンスの違いでは大切なことらしい。
答えは9月2日というのはちょっと意地悪すぎ?ごめんなさい。
えッ、簡単すぎ!さすが素晴らしい。
ちなみ SABA彩子先生のSABAは
シバの女王いとう意味になるそうです。
ヒントにはなっていませんね。
ボッティチェッリの美人像と工房
6月3日(日)15時 サクラダ音楽教室
日本本でも最も人気のある画家の一人ボッティチェッリ。でもその作品は以外に知られていません。その中で日本にも一点ある、当時大流行したボッティチェッリ美人達。弟子達に囲まれたボッティチェッリはどんな親方だったのか?当時の画家の仕事風景をフィレンツェ・ファッションを楽しみながら、鑑賞しましょう。
SABA彩子
2012年6月3日(日)15時
会場 サクラダ音楽教室(越谷レイクタウン)
会費 2500円(要予約)お問合せinfo@sakuon.com
主催:サクラダ音楽教室 343-0825 越谷市大成町3-277
協賛:いち接骨院
講師:SABA彩子 イタリア中世美術研究者
首都大学東京オープンユニヴァーシティ、放送大学、大学書林DILA、吉川カルチャークラブなど講師。武蔵野美術大学造形学科卒業。ペルージャ外国人大学文化科卒業。桃山学院大学大学院南欧文化卒業。デザイナー、イラストレーターとして森永乳業、三菱電機、他で制作。イタリア語とイタリア美術、歴史を教える。ツアーでは行けないイタリア芸術の旅を年一回実施。音楽はバロックとドロックが好き。映画は芸術、歴史、実験的な映画の他ホラーも好き。ドラマは社会派事件物の他『Lの世界』や『オズ』みたいな日本では不可能なのが好み。Mac愛好家でゲーマーだがスポーツ観戦と読書も欠かせない。
ルネサンスの美とはあなたのセンスが
ルネサンスやバロックの音楽を主に演奏しています。その曲をどう弾くかは、実は演奏家の自由です。自分のセンスにしたがって美を求め、表現していきます。でも、この「自分のセンス」というのが曲者です。あるイギリスの服飾学者の説です。ある服装が流行する 10年前には 下品 5年前 恥知らず 1年前 大胆 当時 スマート 1年後 みずぼらしい 10年後 醜悪 20年後 噴飯もの 30年後 滑稽 ・・・・。
ルネサンス人と呼ばれた洗練された王侯貴族、知識人のための芸術を現代の自分のセンスのみで判断して良いのでしょうか。少なくとも「噴飯もの」とは言われたくないですね。
さあ、あなたのセンスは。 (リュート奏者 櫻田亨)
美術史を受講しています。
SABA彩子先生はイタリア中世美術研究家です。
月に2回のペース受講してきました。
美術は人間の歴史そのものなんですね。
ですから美術史家はいろんなことを知らなければなりません。
美術の基礎的なことや作者についてはもちろん、
時代背景や歴史、思想的なこと、はては何を食べていたかまで。
それこそ幅の広い知識が要求されるのです。
先生の講義は毎回、驚きと発見の連続です。
「わかるって、なんだか楽しい!」この喜びを分かち合いたいと思い企画しました。
ヨーロッパ文化に興味がある、あなたにお薦めします。
3月25日(日)15時より サクラダ音楽教室(越谷レイクタウン)
お問合せは info@sakuon.com まで
SABA彩子先生から
今回はイタリア全体について、地域の違いをメインにお話します。
地域同士の比較、他の国との比較。街の外観、建築物、
食生活、衣類、生活習慣の違い etc… お楽しみに
講師:SABA彩子 イタリア中世美術研究者
首都大学東京オープンユニヴァーシティ、放送大学、大学書林DILA、吉川カルチャークラブなど講師。武蔵野美術大学造形学科卒業。ペルージャ外国人大学文化科卒業。桃山学院大学大学院南欧文化卒業。デザイナー、イラストレーターとして森永乳業、三菱電機、他で制作。イタリア語とイタリア美術、歴史を教える。ツアーでは行けないイタリア芸術の旅を年一回実施。音楽はバロックとドロックが好き。映画は芸術、歴史、実験的な映画の他ホラーも好き。ドラマは社会派事件物の他『Lの世界』や『オズ』みたいな日本では不可能なのが好み。Mac愛好家でゲーマーだがスポーツ観戦と読書も欠かせない。